2022年に豆本でちょっと刷った自作短歌8首
短歌
幾匙目 奥歯逃れた 噛もうにも カレーライスの 米は具に
熱された フライパンから 叫び声 見殺しにした 焼ける水滴
君がため 我が恋ふらく 詠めもせす 古語を混ぜねば 恥ずかしいので
僕の巣に かかった綿毛 こんにちは 逃してやるよ 食べられないし
数時間 ただ一晩が 獰猛に 抗い難く 脅かす息
彩るは 連休初日 爪の色 悪魔の瞳 思わせる金
注射より 経口摂取 したいです 君の心は 味が良いので
学んだよ 大人はみんな 嘘つきで 大人に私も 含まれている
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