ごせつめい
新作映画「デッドプール&ウルヴァリン」を楽しむためにはX-MEN・MCU作品の予習が必要であることを知った筆者。
ただのデッドプールファンが、正直好みじゃないアメコミ系映画に向き合うシリーズ。
以下、ネタバレ全開の感想です。
一読推奨の詳しい経緯…シリーズ第一回
LOGAN/ローガン(2017)
なんと舞台は2029年
公開時点から12年後にして、私がこの記事を書いている2024年からしても5年後の近未来です
まだ観ていない『X-MEN:ダーク・フェニックス』はタイトル的にジーンの裏人格と決着つける話であろうと思うので、ローガンとチャールズしかいない本作はおそらくX-MENシリーズの時間軸で最も未来の作品でしょう
次作を観るための登場人物備忘録
ちっちゃいウルヴァリンローラ
辛気臭いね悲しいね
老いぼれたローガンとチャールズの姿なんてみんながみんな見たがるものでもなかろうと思うんだけれども
私は『ロッキー・ザ・ファイナル』がロッキー映画の中で一番好きなのでこの映画のテイストは好みですよ
かつての栄華も今は昔。寄る年波には敵わない……
みたいな諸行無常テイスト
冒頭でミュータントの誕生が絶えて25年が経過していることが明かされます
健忘症がちになり、お得意だった精神停止能力も発作によってコントロールできなくなっているチャールズと、彼を匿いながら送迎車の運転手として薬代を稼ぐローガン
先の見えない生活の中で、二人が夢見るのは最期の船旅です
能力の発作が起こっても誰にも迷惑をかけることがない遠洋で静かに過ごすという計画だけが慰めとなっています
悲しッ
そんな状況でローガンの元に転がり込む少女ウルヴァリンちゃん
リトル・ウルヴァリン・ガールは、少なくとも幼少期は義父に愛されて育ったローガンよりもトガったグレ方をしていますが、ローガン&チャールズとの旅を通して情操教育が施されていきます
逃避行の道中で手を差し伸べてくれた親切な人が殺されるのは自然法則ですね
ローガンは悪き前例を経験しているからか消極的でしたが、チャールズはお言葉に甘えちゃうんだよな
やっぱりHOPEを大事にするのはいいんだけども、お人好しでやや楽天的なところがチャールズの詰めが甘いところだと思ってしまいます
しかしそんな人間味があるからこそ教育者として子どもたちの絶大な信頼と尊敬を集めてきたんだね
さようなら我らの校長、プロフェッサーX
結局困っている人をほっとけないのがヒーローのヒーローたる所以にして子どもへのお手本
ローガンも未来の世代に身を挺してヒロイズムを教えました
バトルシーンこそこれまでの地球規模の危機にはスケール感で劣りますが、しっかりダメージが蓄積して満身創痍になっていくローガンと子ざるのような身軽さで暴れるローラのコントラストで面白さが持ってたな
終始物悲しく絵面もちょっと地味だった本作
ローガンのおよそ2世紀にわたる生涯の幕引きにこういう作品を持ってきてくれて少なくとも私は喜びました
ラストシーンで十字架をXにするのはちょっと笑っちゃったけど
今更告白しますが、いっつもXの字を象徴的にパンするシーンでエヘヘッてなっちゃう
そういえば完全に失念してたんだけど、ローガンのお兄ちゃんは????
まだあと一作残ってるから、そこで落とし前つけてくれるかな
次回は「X-MEN:ダーク・フェニックス」に向き合います
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